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研究成果

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研究成果 2022年

研究成果
発熱・炎症などに関わるプロスタグランジン受容体EP3シグナリング複合体を可視化
生命物理化学分野 Cell Reports
2022.09.14

アクセス数:738

【概要】

主要な薬剤ターゲットの1つであるGタンパク質共役受容体(GPCR)ファミリーは様々なGタンパク質を活性化させてシグナルを伝達しますが、その選択性の分子機構が近年のクライオ電子顕微鏡単粒子解析によるシグナル伝達複合体の構造解析によって少しずつ明らかになってきました。しかし、様々なGPCRGタンパク質選択性の共通原理や全貌は未だ明らかにされていません。GPCRGタンパク質の選択性の分子機構を解明することは、薬剤開発に有力な情報となります。

学校法人関西医科大学 寿野良二講師、清水(小林)拓也教授、京都大学医生物研究所 杉田征彦特定助教、九州大学大学院薬学研究院 森本和志助教、大阪大学蛋白質研究所 加藤貴之教授、髙﨑寛子助教、廣瀬未果特任研究員(常勤)らの研究グループは、クライオ電子顕微鏡単粒子解析によってGタンパク質(Gi)結合状態の活性型プロスタグランジン受容体EP3の立体構造を決定しました。さらに、構造情報をもとにして、Gタンパク質と受容体が相互作用するアミノ酸について変異体を作製し、薬理学的解析によってシグナル伝達に重要なアミノ酸残基を明らかにしました。本研究成果は、プロスタグランジン受容体を対象とした創薬開発や、選択的なGタンパク質シグナルの理解・制御へと発展することが期待されます。

本成果は、2022913日(米国東部標準時11時)に米国科学誌「Cell Reports」にオンライン掲載されました。

 

掲載誌:Cell Reports

論文タイトル:Structural insights into the G protein selectivity revealed by the human EP3-Gi signaling complex

著者名:Ryoji Suno*, Yukihiko Sugita*, Kazushi Morimoto*, Hiroko Takazaki, Hirokazu Tsujimoto, Mika Hirose, Chiyo Suno-Ikeda, Norimichi Nomura, Tomoya Hino, Asuka Inoue, Kenji Iwasaki, Takayuki Kato, So Iwata, Takuya Kobayashi (*equally contributed)

リンク:DOIhttps://doi.org/10.1016/j.celrep.2022.111323

 

生命物理化学分野HPhttp://bukka.phar.kyushu-u.ac.jp/