HOME > 研究成果 2013年 > 詳細ページ
研究成果 2013年 | 詳細ページ
 
 
 
タイトル 死んだ細胞を体内で除去する新たなタンパク質を発見
〜全身性エリテマトーデスや鉄過剰症治療への応用に期待〜
参照元 Nature Commun誌
分野名 薬効安全性学

 生体内で死んだ細胞はマクロファージなどの貪食細胞(※1)によって積極的に取り込まれ、消化されて無くなってしまいます。この速やかな貪食は、死んだ細胞からの内容物の流出を防ぐ等、生体の恒常性を維持する上で極めて重要な役割を担っています。九州大学大学院薬学研究院薬効安全性学分野の黒瀬等教授と仲矢道雄准教授を中心とする研究グループ(九州大学大学院薬学研究院薬理学分野の井上和秀主幹教授、東京医科大学分子病理学講座の黒田雅彦主任教授、徳島大学疾患酵素学センター疾患プロテオミクス研究部門の小迫英尊准教授ら)は、このアポトーシス細胞の貪食にGRK6(※2)というタンパク質が関与している事を世界で初めて見出しました。GRK6を欠損したマウスは貪食能の低下が原因で全身性エリテマトーデス(※3)や鉄過剰症(※4)様の症状を呈しました。従って、GRK6はこれら疾患の治療に関する新たなターゲット分子となることが期待されます。

 
 本研究成果は、平成25年2月26日(火)(現地時間)に英国科学雑誌 「Nature Communications」オンライン版に掲載されます。


論文

GRK6 deficiency in mice causes autoimmune disease due to impaired apoptotic cell clearance

Michio Nakaya, Mitsuru Tajima, Hidetaka Kosako, Takeo Nakaya, Akiko Hashimoto, Kenji Watari, Hiroaki Nishihara, Mina Ohba, Shiori Komiya, Naoki Tani, Motohiro Nishida, Hisaaki Taniguchi, Yoji Sato, Mitsuru Matsumoto, Makoto Tsuda, Masahiko Kuroda, Kazuhide Inoue, Hitoshi Kurose


Nature Communications
http://www.nature.com/ncomms/journal/v4/n2/full/ncomms2540.html

薬効安全性学分野
http://chudoku.phar.kyushu-u.ac.jp/


ファイル 130225研究成果[薬・黒瀬、仲矢].pdf
発行年 2013
日付 2013-02-27 01:00