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タイトル ミトコンドリアの品質を維持する既承認薬を発見
ー慢性心不全や難治性疾患への適応拡大に希望ー
参照元 Science Signaling誌
分野名 創薬育薬研究施設統括室

心疾患による死亡者数は、日本国内で年間約20万人に上り、これはがんに次ぐ2番目の死因となっています。心疾患の中で、死因として最も多いのが心不全です。心不全患者の5年生存率は未だ50%であり、この50年間で10%程度しか改善されておらず、これまでの治療薬とは異なるコンセプトに基づいた薬の開発が必要とされています。
今回、九州大学大学院薬学研究院創薬育薬研究施設統括室の西田基宏教授と西村明幸講師の研究グループは、自然科学研究機構生理学研究所などとの共同研究により、ミトコンドリアの過剰な分裂が慢性心不全の原因の1つである心筋細胞の早期老化を誘導する原因になることを明らかにしました。さらに、ミトコンドリアが過剰分裂するメカニズム(標的分子)を解明し、国が安全性を保障する既承認薬の中からミトコンドリア過剰分裂を抑制する薬(シルニジピン)を同定しました。本研究成果は、ミトコンドリア品質維持による心筋修復を主眼とする心不全治療薬開発に大きく貢献することが期待されます。

本研究は、AAAS(米国科学振興協会)が発行するScience Signaling誌(2018年11月14日電子版)に掲載されました。また、同号の注目論文としてFOCUSのページで本研究が紹介されました。

論文タイトル
Hypoxia-induced interaction of filamin with Drp1 causes mitochondrial hyperfission–associated myocardial senescence

著者
Akiyuki Nishimura, Tsukasa Shimauchi, Tomohiro Tanaka, Kakeru Shimoda, Takashi Toyama, Naoyuki Kitajima, Tatsuya Ishikawa, Naoya Shindo, Takuro Numaga-Tomita, Satoshi Yasuda, Yoji Sato, Koichiro Kuwahara, Yoshito Kumagai, Takaaki Akaike, Tomomi Ide, Akio Ojida, Yasuo Mori, Motohiro Nishida* (*Corresponding Authors)

掲載誌
Science Signaling

創薬育薬研究施設統括室HP

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ファイル
発行年 2018
日付 2018-11-14 10:57