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イベント・セミナー

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研究セミナーのご案内「真核生物染色体DNAの複製開始制御機構:出芽酵母をモデルとして」
講演者:荒木弘之先生 所属:国立遺伝学研究所

開催日:2015-11-20 16:30

終了日:2015-11-20 17:30

この度、国立遺伝学研究所・荒木弘之先生に、下記の要領で研究セミナーを行って頂きます。

皆様ご存知のように、荒木先生はCDKによる染色体複製開始制御機構の解明において、多大な成果を挙げて来られました。また、現在は分子生物学会理事長として、学会運営においてもご活躍中です。
最近の研究成果について興味深いお話をお聞きできるかと思いますので、皆様のご参加をお待ちしています。
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日時: 平成27年11月20日(金) 16:30~17:30
場所: 薬学部本館第2講堂(薬学部本館3階)
演者: 荒木弘之先生 (国立遺伝学研究所)
演題: 真核生物染色体DNAの複製開始制御機構:出芽酵母をモデルとして

真核生物染色体DNAの複製は、染色体上に散在する多数の複製開始領域から細胞周期と調和して始まる。複製開始領域には、CDK活性の低いM期後期からG1期に不活性なDNAヘリカーゼが結合し、
CDKが活性化するとヘリカーゼも活性化され、開始領域の2本鎖DNAが1本鎖にほどかれると、DNA合成が開始する。我々はシンプルな出芽酵母を真核生物のモデルとして、CDKに依存してヘリカーゼが
活性化する過程に特異的に働く因子を遺伝学的手法により全て同定した。そして、それら因子の機能解析から、複製開始機構のモデルを提唱している。さらに、我々が分離した因子を含めて、酵母で
分離された複製因子の哺乳類ホモログも同定され、複製機構の根幹は酵母からヒトまで保存されていることも分かってきた。ここでは最近我々が進めている、DNAポリメラーゼεの複製開始での役割や
両方向性の複製開始機構の研究について概説する。
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連絡先:藤田雅俊

〒812-8582
福岡市東区馬出3-1-1
九州大学 大学院薬学研究院
医薬細胞生化学分野
TEL&FAX: 092-642-6635
e-mail: mfujita@phar.