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研究成果

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研究成果 2019年

研究成果
血管平滑筋細胞の筋分化(成熟)を促すメカニズムを解明
創薬育薬研究施設統括室 The FASEB Journal
2019.06.17

アクセス数:2323

今回、九州大学大学院薬学研究院・創薬育薬研究施設統括室の西田基宏教授(生理学研究所教授兼務)と生理学研究所の冨田拓郎助教(現・信州大学准教授)は、京都大学との共同研究で、陽イオン透過性チャネルタンパク質TRPC6が、平滑筋細胞膜の脱分極(電気的興奮)を促すことで、血管平滑筋細胞の筋分化(成熟)を負に制御することを見出しました。TRPC6チャネル活性を抑制しておくと、虚血状態の血管平滑筋細胞で筋分化が回復したことから、TRPC6阻害薬が虚血組織の血管の再生・修復促進に働く可能性が期待されます。
 本研究結果は、米国専門誌FASEB Journal誌に掲載されました。


論文タイトル
TRPC6 regulates phenotype switching of vascular smooth muscle cells through plasma membrane potential-dependent coupling with PTEN.

著者
Numaga-Tomita, T., Shimauchi, T., Oda, S., Tanaka, T., Nishiyama, K., Nishimura, A., Birnbaumer, L., and Nishida, M.* (*Corresponding Authors)

掲載誌
The FASEB Journal

DOI:
10.1096/fj.201802811R.

創薬育薬研究施設統括室HP
http://www.nips.ac.jp/circulation/