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研究成果

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研究成果 2019年

研究成果
ケミカルラベル化を用いて膜受容体の電顕イメージングに成功
創薬ケミカルバイオロジー iScience
2019.12.24

アクセス数:1291

九州大学薬学研究院創薬ケミカルバイオロジー分野の田畑栄一元助教および王子田彰夫教授は、オーストリアISTの重本隆一教授との共同研究により、ケミカルラベル化を用いた膜受容体を電子顕微鏡により一分子レベルで可視化する手法の開発に成功しました。本研究では、タンパク質を共有結合でラベル化する手法(リアクティブタグ法)を新たに開発し、これを用いることで細胞膜上に発現するブラジキニン受容体 (B2R)を高い特異性で化学修飾できることを見出しました。さらにリアクティブタグ法を用いてB2Rを1.4 nmサイズの金ナノ粒子で修飾することに成功し、膜レプリカ上のB2R受容体クラスターの検出に成功しました。今回開発したケミカルラベル化法は、従来から用いられてきた抗体を用いる免疫電験法よりも高い解像度で膜タンパク質を検出することが可能であり、今後にタンパク質複合体の可視化解析などへの応用が期待されます。

本研究成果は、Cell Press社の新しいオープンアクセスジャーナルであるiScience誌 (2019年12月15日電子版)に掲載されました。



論文名: Electron Microscopic Detection of Single Membrane Proteins by a Specific Chemical Labeling

著者: Shigekazu Tabata, Marijo Jevtic, Nobutaka Kurashige, Hirokazu Fuchida, Munetsugu Kido, Kazushi Tani, Naoki Zenmyo, Shohei Uchinomiya, Harumi Harada, Makoto Itakura, Itaru Hamachi, Ryuichi Shigemoto*, Akio Ojida*

DOI
https://doi.org/10.1016/j.isci.2019.11.025

論文オンライン公開HP
https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(19)30475-4

創薬ケミカルバイオロジー分野HP
http://bunseki.phar.kyushu-u.ac.jp