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研究成果

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研究成果 2013年

研究成果
癌細胞のmTORタンパク質発現の概日リズム制御機構を解明
~新規の癌の時間薬物療法へ期待~
薬剤学分野 Cancer Research誌
2013.11.26

アクセス数:6801

 九州大学大学院 薬学研究院 薬剤学分野の大戸茂弘教授らの研究グループは、腎癌モデルマウスにおいて癌細胞中のmTORタンパク質の発現に日周リズムが存在し、その発現リズムはユビキチンリガーゼFbxw7を介し分子時計により制御されていることを突き止めました。また、腎癌モデルマウスを対象に癌細胞中mTORタンパク発現リズムを指標としmTOR阻害剤を投薬した結果、腎癌モデルマウスの生存日数を有意に改善させることを明らかにしました。mTORは細胞の増殖や代謝、生存における重要な調節因子として知られています。よって本研究成果は、新規の癌の時間薬物療法および新薬開発に繋がる可能性が期待されます。

 

この研究は、文部科学省・科学研究費補助金の支援のもとで行われました。


この研究成果は、国際科学誌「Cancer Research」に20131119日付けオンライン版で発表されました。

 

論文名:Circadian regulation of mTOR by the ubiquitin pathway in renal cell carcinoma.

Okazaki H, Matsunaga N, Fujioka T, Okazaki F, Akagawa Y, Tsurudome Y, Ono M, Kuwano M, Koyanagi S, Ohdo S.

 

Cancer Research

http://cancerres.aacrjournals.org/content/early/2013/11/19/0008-5472.CAN-12-3241.long

 

薬剤学分野

http://yakuzai.phar.kyushu-u.ac.jp/