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研究成果

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研究成果 2010年

研究成果
癌細胞のトランスフェリン受容体発現リズムの制御機構を解明
薬剤学 Cancer Research誌に掲載
2010.09.01

アクセス数:10658

癌細胞のトランスフェリン受容体発現リズムの制御機構を解明 ~癌の新規治療法へ期待~

九州大学大学院薬学研究院薬剤学分野の研究グループ(松永、岡崎、岡崎、宇都口、鈴木、丸山、小柳、大戸)は,癌細胞の増殖にかかわるトランスフェリン受容体の発現に日周リズムがあり,その発現リズムが癌遺伝子c-Mycにより制御されることを世界で初めて突き止めました。また、トランスフェリン受容体発現リズムを指標としたトランスフェリンリポソーム製剤の新規時間薬物送達方法の構築に成功しました。この研究成果によって,癌の生体リズム研究が一層進展すること,さらに将来,ドラッグデリバリーシステム(DDS)を応用した新規の癌の時間薬物療法の開発に繋がる可能性が期待されます。
この研究は,文部科学省がん特定領域研究および日本学術振興会の科学研究費補助金の支援のもとで行われました。
この研究成果は,国際誌「Cancer Res」に2010年8月1日に公表されました。

論文名
Circadian rhythm of transferrin receptor 1 gene expression controlled by c-Myc in colon cancer-bearing mice. Cancer Research 70(15), 6238-6246, 2010.(帝京大学の丸山教授との共同研究)

Cancer Research誌
http://cancerres.aacrjournals.org/content/70/15/6238.long

薬剤学分野
http://yakuzai.phar.kyushu-u.ac.jp/