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タイトル 生きたバクテリア内でDNA複製因子のふるまいを見る
講演者 末次正幸 先生
所属 英国Newcastle 大学 Centre for Bacterial Cell Biology
開催日 2011-05-16 17:00
終了日 2011-05-16 18:00
内容

本日の公開研究セミナーのお知らせです。ご来聴歓迎いたします。

 

生きたバクテリア内でDNA複製因子のふるまいを見る

 

末次正幸博士

英国Newcastle 大学Centre for Bacterial Cell Biology


日程、場所:

月16日(月)

薬学部第2講義室(中央棟、3階)

午後5時から6時まで


DNA複製中の細胞では、複製に機能する蛋白質がいくつも集まって細胞内で焦点

をなしている。この焦点は複製焦点と呼ばれ、バクテリアから哺乳動 物にいた

るまで広く観察されている。しかしながら、どのようにして蛋白質が複製焦点に

集まっているのかはよくわかっていない。

我々はDNA複製装置の構成因子のひとつであるスライディングクランプに着目

し、その枯草菌細胞内における分子動態を蛍光顕微鏡をもちいて解析し た。そ

の結果、複製開始後、細胞内に散らばっていたクランプが毎秒1分子ずつ集合

し、約200分子からなる焦点を形成する様子が観測された。これ は岡崎フラグメ

ント合成毎に装着されたクランプが一定期間DNAに残留、蓄積するためであっ

た。複製進行中は、岡崎フラグメント合成のため新しい クランプが次々と焦点

に導入されていく。一方で、複製フォーク下流に残留した古いクランプはDNA

ら解離していく。この導入/解離サイクルの繰 り返しによって、クランプ焦点は

常に進行中の複製フォーク近傍に位置することができる。このモデルを数理的に

あらわして、コンピューターシミュ レーションを行うと、その結果は焦点内に

おけるクランプ分子の動的な振る舞いを上手く再現するものであった。さらに我

々は、集合したクランプがク ランプ結合蛋白質を複製焦点へと集めるための足

場として機能しうることを示した。

 

文献

Mol Cell. 2011 Mar 18;41(6):720-32.

The Replicase Sliding Clamp Dynamically Accumulates behind Progressing Replication Forks in Bacillus subtilis Cells.

Su'etsugu M, Errington J.

 

世話人

片山 勉(薬・分子生物薬学分野)