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イベント・セミナー

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自閉症の原因遺伝子と治療:オキシトシンをめぐって
講演者:東田 陽博 教授 所属:金沢大学・子どものこころの発達 研究センター

開催日:2012-12-19 10:30

終了日:2012-12-19 12:00

下記の要領で大学院講義を開催いたします。ご興味のある皆様方のご来聴を心より歓

迎申し上げます。

 

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日時:平成241219日(水)午前1030分~1200分まで

 

場所:薬学部 第4講堂(2号館5階奥:玄関に向かって左側の棟の最上階) 

 

演者:東田 陽博 (ひがしだ はるひろ)教授(金沢大学・子どものこころの発達研究センター)

 

演題:自閉症の原因遺伝子と治療:オキシトシンをめぐって

 

講演内容:

オキシトシンは従来考えられていた女性のためのホルモンでばかりでなく、社会性認識や信頼を増す一方、不安を軽減する中枢作用がある。社会性認識障害が主症状である発達障害の一の原因であると考えられてきている。オキシトシン、受容体やCD38遺伝子の一塩基多型(SNP)と自閉症との相関を示すデーターもある。自閉症の患者さんが服用すると、眠れる、おとなしくなる(抑制)、感情の爆発が少なくなる、相手への関心がたかまる、目を見る、会話が成立するなどの効果が観察される。始まったばかりであるが,今まで、どの向精神薬でも変化が起きなかったのにもかかわらず、オキシトシンが効果を持つ事があり、衝動性(irritability)などの症状を緩和する治療薬として使える可能性がある。

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世話人

野田 百美(のだ まみ)

九州大学大学院・薬学研究院・病態生理学分野