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タイトル 細胞質におけるMRE11の機能とATMとの関わり
講演者 小林純也 先生
所属 京都大学放射線生物研究センター・ゲノム動態研究部門・准教授
開催日 2013-09-27 16:30
終了日 2013-09-27 17:30
内容

■研究セミナーのご案内■


この度、京都大学放射線生物研究センター・小林純也先生に、下記の要領で研究セミナーを行って頂きます。

最近の研究成果について興味深いお話をお聞きできるかと思いますので、皆様のご参加をお待ちしています。

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日時: 平成25927日(金) 16:3017:30

場所: 薬学部本館第2講堂(薬学部3階)

演者: 小林純也先生 (京都大学放射線生物研究センター・ゲノム動態研究部門・准教授)

演題: 細胞質におけるMRE11の機能とATMとの関わり

 

毛細血管拡張性運動失調症(Ataxia Telangiectasia:A-T)は放射線高感受性、染色体不安定性、免疫不全、高発がん性を示すことが知られる常染色体劣性遺伝病である。この原因遺伝子の産物ATMキナーゼはMRE11, NBS1, RAD50と複合体形成して、放射線暴露などで誘発されるDNA二重鎖切断損傷部位にリクルートされて活性化し、細胞周期チェックポイントを制御することが知られている。一方、ATMは過酸化水素など活性酸素種(ROS)で活性化され、酸化ストレス応答に機能することが近年、明らかとなっており、この酸化ストレス応答の機能不全がA-T患者での進行性小脳失調の原因である可能性が示唆されてきている。MRE11を欠損した遺伝病AT-LD (AT-like disorder)A-T患者と同様に進行性小脳失調を示すことから、ATM同様に酸化ストレス応答で機能することが考えられる。それ故、我々は新規日本人AT-LD患者に注目して、MRE11の機能、酸化ストレス応答における役割について解析してきている。その結果、MRE11はミトコンドリアに局在し、酸化ストレスによるATMの活性化に寄与するが、NBS1は関与としないことが明らかとなった。さらに、我々は阪大審良研究室との共同研究で細胞質MRE11が外来性DNAの細胞質へ侵入に対するセンサーして機能することを最近明らかとしたので、それも合わせて紹介したい。

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連絡先:

藤田雅俊

812-8582福岡市東区馬出3-1-1

九州大学 大学院薬学研究院 医薬細胞生化学分野

TEL&FAX: 092-642-6635