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2016-02-18
新たなα-アミノ酸の効率的な合成法を開発
九州大学大学院薬学研究院環境調和創薬化学分野の大嶋教授、矢崎助教らは、
α-アミノ酸の新たな触媒的な合成法の開発に成功しました。
α-アミノ酸はペプチド(タンパク質)の構成成分として医薬品中に広く用いられている重要な化合物です。中でも非天然型のα-アミノ酸は人工的な合成が必要であり、その効率的な合成法の開発が強く望まれています。今回の研究成果では、従来法では困難であった様々な官能基共存下において化学選択的に非天然型のα-アミノ酸を合成することが可能となりました。さらに天然物など様々な炭素骨格を有する独自のα-アミノ酸も合成することが可能で、新たな医薬品創製のためのツールとして期待されます。
この研究成果は,国際科学誌「Journal of the American
Chemical Society」に2016年2月9日付けオンライン版で発表されました。
論文名
Direct
Catalytic Chemoselective α-Amination of Acylpyrazoles:
A Concise
Route to Unnatural α-Amino Acid Derivatives
Keisuke
Tokumasu, Ryo Yazaki, Takashi Ohshima
J. Am. Chem. Soc. in press
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jacs.5b11773
環境調和創薬化学分野