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研究成果 2015年 | 詳細ページ
 
 
 
タイトル DNA中の8オキソグアノシン(酸化損傷塩基)とグアノシンを一塩基伸長反応により区別可能な人工核酸
参照元 Angew Chem Int Ed 誌
分野名 生物有機合成化学分野

 九州大学大学院薬学研究院生物有機合成化学分野の谷口陽祐准教授らは、酸化損傷塩基(8オキソグアノシン)を特異的認識可能な人工核酸のトリリン酸体(dAdapTP)を化学合成し、酵素を用いた一塩基伸長反応によりDNA中の8オキソグアノシンとグアノシンとほぼ完全に区別することに成功した。8オキソグアノシンはグアノシンの8位が酸化されて生じる代表的な酸化損傷塩基であり、その量は老化や疾患への関連が示唆されている。本研究ではさらに、酸化ストレスをかけたHeLa細胞から抽出したテロメアDNAを用いて検証を行ったところ過酸化水素の濃度に応じて8オキソグアノシンが増加することを配列特異的に検出することに成功した。今回の手法では、これまでの検出法では不可能だった8オキソグアノシンのDNA中の位置特異的な検出に初めて成功した例であり、酸化損傷とそれに伴う疾患の詳細を検討可能な新たなツールとしての展開が期待されます。


 この研究成果は,国際科学誌「Angew. Chem. Int. Ed.」に2015226日付けオンライン版で発表されました。

 

論文名

Yosuke Taniguchi, Yoshiya Kikukawa and Shigeki Sasaki.

Discrimination Between 8-Oxo-2’-Deoxyguanosine and 2’-Deoxyguanosine in DNA by the Single Nucleotide Primer Extension Reaction with Adap Triphosphate

Angew. Chem. Int. Ed. Published online: 26 FEB 2015 DOI: 10.1002/anie.201412086

 

Angew. Chem. Int. Ed.

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201412086/abstract;jsessionid=74AAE2D6F0C542CE8878944E5941F266.f01t01

 

生物有機合成化学分野

http://bioorg.phar.kyushu-u.ac.jp/

ファイル
発行年 2015
日付 2015-03-01 10:09